開催報告

第21回 日本バイオロギング研究会シンポジウム

2026年10月8日(木)・9日(金)の2日間、第21回日本バイオロギング研究会シンポジウムを、総合研究大学院大学 統合進化科学研究センター(神奈川県葉山町)で開催しました。今年のテーマは「社会行動とAI技術」です。動物の行動を捉えるさまざまな計測方法と、得られたデータを読み解く技術を取り上げ、社会行動の研究とAI技術の接点を考えるプログラムとなりました。

講堂の演台で話す登壇者と、客席に座る参加者
シンポジウム会場の様子

社会行動とAI技術をめぐる講演

初日は、開会の挨拶と趣旨説明に続き、テーマに関わる4件の講演が行われました。ドローンを用いてウマの群れを観察する研究、ニシンの集団産卵を可視化して雌雄差を調べる研究、時系列センサデータから行動を認識するAI技術、GPS追跡と直接観察を組み合わせたパタスモンキーの集団移動の研究が紹介されました。対象となる動物も手法も異なる発表を通して、個体の行動と集団の動きを捉えるための多様なアプローチが示されました。

映像や位置情報、センサの記録は、直接観察だけでは捉えにくい行動を調べる手がかりになります。それぞれの講演は、動物を観察する方法とデータを解析する方法の両面から、バイオロギング研究の可能性を考える内容でした。

魚の画像を含むスライドを投影し、演台で説明する発表者
講演の様子

一般発表・ポスター発表

一般口頭発表とポスター発表では、アザラシの潜水、ウミガメの採餌、ペンギンの生理的応答、海鳥の行動、魚類の移動、イエネコの行動変化など、幅広い対象の研究が紹介されました。行動と環境条件の関係を調べる研究から、計測機器やデータ解析の方法に関する話題まで、バイオロギング研究の広がりが見える内容でした。

ポスター発表には、初日の奇数・偶数番号別のコアタイムに加え、2日目にも自由討論と再訪の時間を設けました。両日にわたってポスターを掲示し、参加者がそれぞれの演題を訪れる時間を確保しました。

ポスターを掲示した会場で、発表を聞きながら議論する参加者
ポスター発表の様子

懇親会と御礼

初日の夕方には、旬菜 横須賀中央東口店で懇親会を開催しました。料理の並ぶテーブルを囲み、参加者同士が顔を合わせる時間となりました。講堂での発表とは異なる場で交流する、シンポジウムのひとこまです。

懇親会で料理や飲み物の並ぶテーブルを囲む参加者
懇親会の様子

シンポジウムにご参加くださった皆さま、講演・発表を通じて研究をご紹介くださった皆さま、会場の準備と当日の運営にご協力くださった皆さまに、心より御礼申し上げます。今回の開催を支えてくださったすべての方々に感謝するとともに、今後も日本バイオロギング研究会の活動へのご参加をお待ちしております。